バイク廃車後の自賠責保険の返金について

バイクに乗るときには必ず、自賠責保険に加入する必要があります。
ただ原付バイクなど排気量250cc以下のバイクは車検が無いので、うっかり自賠責保険の期限が切れたまま乗っている人もいます。
この自賠責保険は一般的には強制保険とも呼ばれ、事故の際の被害者を救済することを前提にして最低限の対人賠償が行えるようにした保険です。
また自賠責保険は法律で加入が義務付けられているため、もし保険期間が切れたままでバイクを乗ってしまうと、下記の罰金や罰則に科せられます。
・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・6ヵ月の範囲内で免許停止処分
※自賠責の証明書を所持していなかった場合でも30万円以下の罰金。
自賠責保険で補償される内容は下記になりますが、自賠責保険に加入せずに人身事故を起こしてしまった場合、本当なら自賠責保険から支払われる賠償金がすべて自己負担になります。
◎自賠責による補償の支払い限度額
・死亡 3,000万円
・傷害 120万円
・後遺障害 75万円~4,000万円
加入後は、自賠責保険のステッカーをナンバープレートの左上などに貼って、自賠責保険に入っている事を表示する必要があります。
自賠責保険は1年から5年の期間があり、長い期間を購入するほど1カ月の保険料は安くなります。
ではバイクを処分する際に自賠責保険の期間が残っている場合、どうしたらいいのでしょうか?
また還付される場合は、いくらぐらいお金が戻ってくるのでしょうか?
この記事では、そんな疑問についてご説明したいと思います。
バイク処分の際、自賠責保険はどうなる?
バイクを処分する際に自賠責保険が残っていない場合や1カ月以内に契約期間が終了する場合は、そのままほっておいて大丈夫です。
何か手続きをする必要もありませんので、バイクの廃車手続きが完了したら、自賠責保険の原本も捨てていただいて大丈夫です。
ただ自賠責保険の契約期間が残っている場合は、手続きをすればお金が戻ってきます。
バイクの自賠責保険の解約に必要な書類は?
解約して残りの保険料を返金してもらう場合、自賠責保険の原本とバイクの廃車書類(コピーも可)が必要になります。
(排気量126cc以上の軽二輪や小型二輪の廃車手続きを処分業者に委託された場合、名義変更されている場合があります。この場合でも、廃車書類のコピーで自賠責保険の解約を行う事が可能です。)
- 原付など(排気量125cc以下)のバイクの場合は【廃車申告受付書】
- 軽二輪バイク(排気量126cc以上250cc以下)の場合は【軽自動車届出済証返納証明書】
- 小型二輪バイク(排気量251cc以上)の場合は【自動車検査証返納証明書】
自賠責保険の原本と廃車書類を用意して、保険の窓口に行っていただくか、電話して郵送でお金を受け取る事も可能です。
バイクの自賠責保険は、解約したらいくら返金される?
バイクの廃車手続きした後、自賠責保険が残っている場合はいくらぐらいが返金されるのでしょうか?
以下に自賠責保険の解約返れい保険料のリンクをご用意しましたので、参考にしていただけると幸いです。
はじめに自賠責保険の解約には、5,000円ほど手数料でかかります。
もし自賠責保険に加入したけど当日に解約した場合でも、戻ってくるお金は払った金額から5,000円ほど引いた金額になります。
例えば原付で12ヶ月の保険期間(7,500円)で契約した場合でも、契約当日に解約した際の戻ってくるお金は1,250円になります。
なのでバイクの自賠責保険の解約返れい保険料に多くの金額を期待しようと思うと、かなり長い期間が残っている必要があります。
※5,000円以上のお金が戻ってくるには、原付などの場合だいたい2年以上保険期間が残っている必要があります。
自賠責保険を次のバイクに引継ぐ場合
バイクをもう乗らない場合はいいのですが、今乗っているバイクを処分して新しいバイクに自賠責保険を引継ぐ場合もあります。
この場合、古いバイクの廃車書類と新しいバイクの登録証(標識交付証明書や軽自動車届出済証や車検証)を、自賠責保険証とあわせて申請すれば、引継ぐことができます。
ただし引き継ぐ場合は、同じ区分のバイクでないと引継ぎができません。
例えば原付の自賠責保険を軽二輪などに引継ぐ事はできないので気を付けてください。
まとめ
バイク・原付に乗っていると、子どもや自転車が飛び出してきて「ヒヤッ」と肝を冷やす事があります。
もし事故を起こしてしまった時に自賠責保険が切れていたら、後の人生を狂わす事にもなりかねません。
どれだけ丁寧に運転していても事故にあう危険性は少なからずありますので、自賠責保険の加入は忘れないでください。
また、出来れば自賠責保険の他に任意保険も加入しておくと安心です。
現在自動車の保険に加入している方で原付バイクなど排気量125cc以下のバイクに乗っておられる方は、ファミリーバイク特約という便利な保険もありますので参考にしていただけると幸いです。